平成30年12月7日開催の翁久允賞選定委員会の選考結果により、以下の通り受賞者を決定、贈賞式および記念講演を開催致します。

受賞者: 中島淑恵氏(富山市在住)富山大学人文学部教授

賞 金: 30万円

受賞理由: 中島淑恵氏は、富山大学ヘルン研究会主催の講演会ならびに国際シンポジウム等を牽引する中心的な存在として、富山県の文化遺産であるヘルン文庫を、国際的・学際的な視野から積極的に活用し、その研究成果やヘルン文庫の存在を、広く普及させている功績。

翁久允賞選考委員: 久泉迪雄、八木光昭、木下晶、須田満

中島淑恵氏の経歴につきましては、下段をご参照ください。

<翁久允賞贈賞式および記念講演>

日時: 2019年2月3日(日曜日) 午後2時より

場所: 富山市立図書館本館3階 セミナールーム

住所: 〒930−0062 富山市西町5−1 TOYAMAキラリ内

贈賞式の後、富山市立図書館との共催で、中島淑恵氏の記念講演「ヘルン文庫とともに」が、同会場で開催されます。また、講演会の後、図書館本館5階の特別コレクション室「翁久允文庫」の見学会が行われます。

※贈賞式への参加ご希望の方は、2月1日(金曜日)までに、当財団までお知らせください。

FAX: 076-421-6457     E-mail: info@okinakyuin.org

受賞者紹介: 中島淑恵(なかじま としえ)氏

1963年12月      愛知県生まれ

1987年3月        東京外国語大学大学院外国語学研究科修士課程修了

1992年7月        プロヴァンス大学大学院文学研究科修士課程修了

1995年9月        パリ第8大学大学院文学研究科第3課程前期修了

1997年3月        東北大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学

1997年4月        富山大学人文学部助教授

2012年12月      富山大学人文学部教授(フランス語フランス文学・比較文学)

[著書]

(共著)「パリの同時代人によるラフカディオ・ハーン受容―文学的ジャポニスムに関する試論」(フランス語論文):ブリタ・ブネール編 『1900年代文学的多言語主義のパラドックス、理論的考察および事例研究』 (P.I.E. ペーター・ラング, 2015年) 所収 (共著)中島淑恵「ルネ・ヴィヴィアン」、沓掛良彦編『詩女神(ミューズ)の娘たち』 (未知谷、1999年)

[翻訳書]

(単独訳)ルネ・ヴィヴィアン: 『菫の花の片隅で』、彩流社、2011年。(共訳)アンリ・トロワイヤ: 『ヴェルレーヌ伝』(沓掛良彦との共訳)、水声社、2005年。(共訳)アンリ・トロワイヤ: 『ボードレール伝』(沓掛良彦との共訳)、水声社、2002年。ほか、関連論文多数

[ヘルン文庫の普及の業績]  (詳細: http://www3.u-toyama.ac.jp/hearn/ )

・2015年5月:アラン・ケラ=ヴィレジェ講演会 「ピエール・ロチとラフカディオ・ハーン」

・2015年8月:ルイ=ソロ・マルティネル講演会「ラフカディオ・ハーン、マルティニック、日本―距離は遠くとも詩的には近い幻想物語」

・2016年2月:国際シンポジウム 「ラフカディオ・ハーン研究への新たな視点」

・2016年9月:国際シンポジウム 「ラフカディオ・ハーン研究の新たな試み―ヨーロッパ・アメリカ・日本をつなぐもの―」

・2017年2月:研究シンポジウム「ラフカディオ・ハーンとアメリカ/震災復興祈念―熊本の研究者と手を携えて―」

・2017年12月:国際シンポジウム 「日本におけるラフカディオ・ハーン/ラフカディオ・ハーン研究の今」

・2018年12月:国際シンポジウム スティーヴ・ケンメ「ラフカディオ・ハーンのジャーナリズムにおける自己言及のスタイルの原点」;ルイ=ソロ・マルティネル「ポール・クローデル:ラフカディオ・ハーンの読者として」;ロジャー・ウィリアムソン 「日本のアメリカ人:ラフカディオ・ハーンのシンシナティ到着150周年にあたっての考察」など

*ハーン研究は、島根、熊本、静岡、富山などハーンゆかりの地に八雲会が存在するほか、各地の研究者によってこれまで研究活動がそれぞれに展開されてきたが、それらの研究拠点の交流や連携をはかる機会として富山大学ヘルン研究会主催の国際シンポジウム等は意義あるものである。