翁久允賞について(研究者・芸術家の援助その他)
◆ 特定の研究者・芸術家に対し研究費その他を支給する。
◆ 翁久允の郷土である富山県に関係する人材の奨学を目的とし、下記の研究あるいは研究者・芸術家に対し、研究費その他を支給する。
(1) 郷土富山県在住あるいは出身の、研究者・芸術家
(2) 郷土富山県に関係する研究・芸術、あるいは研究者・芸術家
なお、研究あるいは研究者の範囲は、人文科学、自然科学を問わない。
◆ 毎年度7月1日より8月31日まで、自薦他薦を問わず公募する。
◆ 翁久允賞選考委員会により、各年度1名に給付する。
◆ 給付金額:金30万円
◆ 選考委員会メンバー:八木光昭、木下 晶、水野真理子、須田満
選考結果
■ 令和5年度
令和6年1月20日開催の翁久允賞選定委員会の選考結果により、富山市在住のフリーランス著述編集者・堀江節子(ほりえ・せつこ)氏に第36回翁久允賞を贈賞することを決定しました。賞金30万円。
贈賞理由
性差別(ジェンダー)、障害者、ハンセン病、外国人労働者など、マイノリティの差別問題に関わり、著述した功績。
翁久允賞選考委員:八木 光昭、木下 晶、水野真理子、須田 満
〈翁久允賞贈賞式・記念講演会〉
2024年3月9日(土曜日) 午後2時より 富山市立図書館 3階セミナールーム(富山市西町5-1 TOYAMAキラリ内)
堀江節子氏の記念講演レジュメ「物言わぬは腹ふくるる思い-戦争の足音が聞こえる」
■ 令和4年度
令和5年1月25日開催の翁久允賞選定委員会の選考結果により、東京都在住の元富山県[立山博物館]学芸員で宗教民俗学者・加藤基樹(かとう・もとき)氏に第35回翁久允賞を贈賞することを決定しました。
贈賞理由
富山県民の貴重な共有財産である「立山」の信仰史に関する精緻な調査研究。
翁久允賞選考委員:八木 光昭、木下 晶、水野真理子、須田 満
〈翁久允賞贈賞式・記念講演会〉
2023年3月4日(土曜日) 午後2時より 富山市立図書館 3階セミナールーム(富山市西町5-1 TOYAMAキラリ内)
■ 令和3年度
令和4年12月14日開催の翁久允賞選定委員会の選考結果により、富山市在住の郷土史家・大村歌子(おおむら・うたこ)氏に翁久允賞を贈賞することを決定しました。
贈賞理由
大村歌子氏は生地水橋をこよなく愛し、郷土研究に励んで、多数の論考を発表している。特に童話作家・大井冷光(1885 年〜1921 年)や、旧制富山高等学校設立に寄与した馬場はる(1886年〜1971 年)については、精緻に研究を行い、研究者に必須の資料となっている。
翁久允賞選考委員:久泉 迪雄、八木 光昭、木下 晶、須田 満
〈翁久允賞贈賞式・記念講演会〉
2022年2月23日(水曜・祭日) 午後2時より 富山市立図書館 3階セミナールーム(富山市西町5-1 TOYAMAキラリ内)
■ 令和2年度
令和3年3月21日開催の翁久允賞選定委員会の選考結果により、グラフィック・デザイナーで詩人の伊勢功治(いせ・こうじ)氏(東京都新宿区在住)に翁久允賞を贈賞することを決定しました。
贈賞理由
『北方の詩人 高島高』(2021年3月 思潮社刊)などの発表により、詩人や遺族が残した資料や様々な雑誌に発表された作品や書簡を丹念に調査して、滑川生まれの詩人の全体像を描き出した功績。著者自らが編集・装丁し、参考文献表や写真が豊富に取り込まれた読みやすい評伝であり、今後の高島高研究の基礎となることが期待される。 (推薦文)
翁久允賞選考委員:久泉 迪雄、八木 光昭、木下 晶、須田 満
〈翁久允賞贈賞式・記念講演会〉
例年行っている贈賞式および記念講演会は、コロナ禍のため今年度は開催を控えます。今年6月以降、高島高に関する座談会などを開催する予定ですので後日発表いたします。
■ 令和元年度
平成元年12月4日開催の翁久允賞選定委員会の選考結果により、和光大学表現学部教授 長尾洋子(ながお・ようこ)氏を贈賞者とし、贈賞式および記念講演を富山市立図書館と共同で開催する。
贈賞理由
越中八尾民謡おわら保存会の創設者である川崎順二の残した未整理資料の特定や文献の目録化に協力した経験を活かし、新聞・雑誌、書簡など多くの資料を駆使して、おわら風の盆についての本格的な研究を行った功績。また、富山県の文化を民俗学・国文学・文化地理学にまたがる学際的な視野で捉え、近代ナショナリズムにおける「創られた伝統」研究の系譜上に、理論的かつ発展的に位置づけた功績。(推薦状)
翁久允賞選考委員: 久泉 迪雄、八木 光昭、木下 晶、須田 満
<翁久允賞贈賞式および記念講演>
日時: 2020年2月16日(日曜日) 午後2時より
場所: 富山市立図書館本館3階 セミナールーム
富山市西町5−1 TOYAMAキラリ内
■ 平成30年度
平成30年12月7日開催の翁久允賞選定委員会の選考結果により、富山大学人文学部教授 中島淑恵氏(なかじま・としえ)を受賞者とし、贈賞式および記念講演を富山市立図書館と共同で開催する。
贈賞理由
中島淑恵氏は、富山大学ヘルン研究会主催の講演会ならびに国際シンポジウム等を牽引する中心的な存在として、富山県の文化遺産であるヘルン文庫を、国際的・学際的な視野から積極的に活用し、その研究成果やヘルン文庫の存在を、広く普及させている功績。(推薦状)
翁久允賞選考委員:久泉 迪雄、八木 光昭、木下 晶、須田 満
<翁久允賞贈賞式および記念講演>
日時: 2019年2月3日(日曜日) 午後2時より
場所: 富山市立図書館本館3階 セミナールーム
富山市西町5−1 TOYAMAキラリ内
■ 平成29年度
平成29年10月21日開催の翁久允賞選定委員会の選考結果により、書誌作成者・郷土史研究家 太田久夫氏(おおた・ひさお)を受賞者とし、贈賞式および記念講演を富山市立図書館と共同で開催する。
贈賞理由
太田久夫氏は、富山県における書誌づくりの第一人者。図書館業務のかたわら自らの発意、もしくは他から乞われて[別表]に掲げたような数多くの書誌を作成、研究者のみならず広くレファレンス等に活用されている。また富山県郷土史会、越中史壇会、富山近代史研究会、二上山総合調査研究会、千保川を語る会などで、氏の博識と旺盛な奉仕の精神により郷土研究の普及や市民有志の研究意欲を高め、数多くの冊子をまとめた功績は大きい。(推薦状)
翁久允賞選考委員:久泉 迪雄、八木 光昭、木下 晶、須田 満
<翁久允賞贈賞式および記念講演>
日時: 2018年2月3日(土曜日) 午後2時より
場所: 富山市立図書館本館3階 セミナールーム
富山市西町5−1 TOYAMAキラリ内
■ 平成28年度
平成28年5月28日で開催の翁久允賞選定委員会で以下の審査項目が、決定した。
(1) | 富山から日本・世界への情報発信 富山に住居や活動の拠点があり、出版、広報、展示などを通じて、他地域への影響力がある。 |
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(2) | 日本・世界での価値 業績が、日本や世界から見て、他に類がない独自のものであり、かつ普遍的価値をもっている。 |
(3) | 富山の文化などへの社会貢献 業績が、富山の文化などの価値を高める社会貢献となっている。 |
(4) | 業績に光をあて、今後に期待 これまで業績が社会的に知られておらず、授賞により、受賞者の名誉や資金となり、今後の活動が期待される。 |
(5) | 翁久允賞の価値の向上と、後進への励み 授賞により、翁久允賞の社会的意義や価値がいっそう高め、後進の方々の励みになる。 |
平成28年11月12日に開催された翁久允賞選定委員会で、平成28年度の翁久允賞は勝山敏一氏に決定した。
■ 平成27年度
平成28年3月19日開催の翁久允賞選定委員会の結果、平成27年度の該当者はなしと決定した。
翁賞について
富山県の文化に貢献した翁久允の意志を引継ぎ、学術、技術、思想等に貢献し得る郷土に関係した人材の奨学に資する」事業の一つとして、富山県内高等学校14校の第3学年生より将来性のある生徒を15名選び、卒業時に翁賞を授与し、生涯の奨学に資する事業。 表彰状と副賞(翁久允関連書籍・記念品)を贈る。
本事業は、富山県立高等学校長協会の推薦により選考される。
令和4年度選考対象者を推薦した学校
富山県立桜井高等学校 | 富山県立新川みどり野高等学校 |
富山県立中央農業高等学校 | 富山県立富山高等学校(2名) |
富山県富山工業高等学校 | 富山県立富山商業高等学校 |
富山県立高岡工芸高等学校 | 富山県立高岡商業高等学校 |
富山県立氷見高等学校 | 富山県立砺波高等学校 |
富山県立砺波工業高等学校 | 龍谷富山高等学校 |
不二越工業高等学校 | 富山第一高等学校 |
令和3年度選考対象者を推薦した学校
富山県立泊高等学校 | 富山県立入善高等学校 |
富山県立中央農業高等学校 | 富山県立富山高等学校(2名) |
富山県富山工業高等学校 | 富山県立富山商業高等学校 |
富山県立高岡工芸高等学校 | 富山県立高岡商業高等学校 |
富山県立氷見高等学校 | 富山県立小矢部園芸高等学校 |
富山県立となみ野高等学校 | 富山高朋高等学校 |
富山高岡龍谷高等学校 | 高岡向陵第一高等学校 |
令和2年度選考対象者を推薦した学校
富山県立泊高等学校 | 富山県立雄山高等学校 |
富山県立中央農業高等学校 | 富山県立富山高等学校(2名) |
富山県富山工業高等学校 | 富山県立富山商業高等学校 |
富山県立高岡工芸高等学校 | 富山県立高岡商業高等学校 |
富山県立氷見高等学校 | 富山県立南砺福光高等学校 |
富山県立石動高等学校 | 富山第一高等学校 |
富山国際大学付属高等学校 | 高岡第一高等学校 |
令和元年度選考対象者を推薦した学校
富山県立泊高等学校 | 富山県立上市高等学校 |
富山県立中央農業高等学校 | 富山県立富山高等学校(2名) |
富山県富山工業高等学校 | 富山県立富山商業高等学校 |
富山県立高岡工芸高等学校 | 富山県立高岡商業高等学校 |
富山県立氷見高等学校 | 富山県立南砺福野高等学校 |
富山県立南砺平高等学校 | 龍谷富山高校 |
不二越工業高等学校 | 片山学園高等学校 |
平成30年度選考対象者を推薦した学校
富山県立泊高等学校 | 富山県立滑川高等学校 |
富山県立中央農業高等学校 | 富山県立富山高等学校(2名) |
富山県富山工業高等学校 | 富山県立富山商業高等学校 |
富山県立高岡工芸高等学校 | 富山県立高岡商業高等学校 |
富山県立氷見高等学校 | 富山県立砺波高等学校 |
富山県立砺波工業高等学校 | 富山県立となみ野高等学校 |
高岡向陵高等学校 | 荒井学園新川高等学校 |
平成29年度選考対象者を推薦した学校
富山県立泊高等学校 | 富山県立滑川高等学校 |
富山県立中央農業高等学校 | 富山県立富山高等学校(2名) |
富山県富山工業高等学校 | 富山県立富山商業高等学校 |
富山県立高岡工芸高等学校 | 富山県立高岡商業高等学校 |
富山第一高等学校 | 高岡龍谷高等学校 |
富山県立氷見高等学校 | 富山県立南砺福野高等学校 |
富山県立石動高等学校 | 富山県立小矢部園芸高等学校 |
平成28年度選考対象者を推薦した学校
富山県立泊高等学校 | 富山県立滑川高等学校 |
富山県立中央農業高等学校 | 富山県立富山高等学校(2名) |
富山県富山工業高等学校 | 富山県立富山商業高等学校 |
富山国際大学付属高校 | 高朋高等学校 |
富山県立高岡工芸高等学校 | 富山県立高岡商業高等学校 |
富山県立氷見高等学校 | 富山県立砺波工業高等学校 |
富山県立南砺福野高等学校 | 富山県立南砺平高等学校 |
平成27年度選考対象者を推薦した学校
富山県立泊高等学校 | 富山県立滑川高等学校 |
富山県立中央農業高等学校 | 富山県立富山工業高等学校 |
富山県立富山商業高等学校 | 富山県立富山高等学校(2名) |
龍谷富山高等学校 | 富山第一高等学校 |
富山県立高岡工芸高等学校 | 富山県立高岡商業高等学校 |
富山県立氷見高等学校 | 富山県立小矢部園芸高等学校 |
富山県立となみ野高等学校 | 富山県立砺波高等学校 |