第29回翁久允賞は、勝山敏一(かつやま・としいち)氏に決定致しました。
勝山氏は、富山県を中心とした高志の国文化に関する書籍を数多く出版し、受賞者自らも郷土紙誌を丹念に調査し、『女一揆の誕生: 置き米と港町』(2010年)、『明治・行き当たりレンズ』(2015年)、『鯨が来た頃』(2016年)を著し、富山県の文化高揚に貢献したことが、受賞理由となりました。
受賞者紹介
1943年3月5日 富山県射水郡塚原村(現在の射水市)生まれ(現在73歳)
1976年4月 巧玄出版で編集長を務める
1983年1月 桂書房を設立
久保尚文著『越中中世史の研究』(1983年)を出版した後、『富山の茶室』(1988年)、黒田俊雄著『村と戦争 兵事係の証言』(1988年)、『富山県文学事典』(1992年)、青木新門著『納棺夫日記』(1993年)、『筆魂・翁久允の生涯』(1994年)、酒井キミ子絵文『戦争していた国のおらが里——記憶の絵文集』(2012年)、『おわらの記録』(2013年)、『常民へのまなざし:佐伯安一先生米寿記念文集』(2016年)など600冊を超える書籍を出版。
〜勝山氏の著書〜